2017.06.26 AIの功罪
AIのニュースで溢れかえっている。功罪を取り上げよう。先ずは罪の方から。

a)会社員のセキュリティ管理
最近、家に家族の属している会社からセキュリティ管理のための自動電話が掛かってくる。質問事項が面倒と切るとまた掛かってくる。時間も考えずに午前3時に掛かってくる。こんなことをしていたら危機が増えると思われる。IT企業への外注だろうが、こんなことに会社は金を掛けるべきでない。

b)社員の退社予測
TVで会社員の退社の予兆を探るシステムをしていた。社員の文章の意味解析でなく、単語や接続詞、助詞の使用頻度の教師付き学習をさせて判断しているらしい。こんなAIシステムも要らない。上司が社員の把握しておればよい、しかし最近上司自身に主観が入って信頼がおけないのかも知れぬ。

つぎに功の方を取り上げよう。

a)将棋
将棋ソフトがプロ棋士を負かすニュースは衝撃だった。しかし例の藤井四段は練習で複数の将棋ソフトを走らせて、ソフトがどのように出てくるか考えているようだ。これは賢い方法。対戦相手は要らないし、よい方法。また羽生三冠は、将棋ソフトの打つ手をみて、今まで捨てた手を出してくると言っていて、今後人間も捨てていた方策を考慮する必要がありそうだ。

b)受刑者の出所後の犯罪予測
こちらもTVでしていたもの。犯罪歴、家族歴、学歴等社会属性から、出所した後の再犯の可能性を予測していたが、これはある程度当たるであろう。

最期に、こちらもTVで出していたこと。これは一度試してみてはどうかというブラックジョーク。政治家は本来社会を安定に導くものだが、最近の政治家は不安定化要因になっている。米国、英国、ロシア、韓国、中国、北朝鮮等々、人工知能がしてくれた方がより効率的合理的判断が可能と思われる。韓国で考えているのだそうだが、余りに自己の利害で動く政治家が多いことから政治家ロボットが発想されている。経済政策も経済学の知識を詰めこんでおいて、実行して貰った方がよい。政治家の咀嚼は必要がない。自己の利害にからめて咀嚼するからだ。
芸術など、余禄のように思えるが、それがなければ豊かに生きてゆけない。音楽で癒されることはあるが、今は絵画にも関心が広がっている。時として、絵画をみていて音が邪魔になることもある。

a)芸術の目的:魂の解放
芸術(すなわち絵画と音楽)の目的は、それを作る側も受け取る側も「魂の解放」にあるのは間違いない。作る側は、自身の魂の解放のために作ったか、あるには受け取る側の魂の解放を意図したかの、微妙な違いはあるが、魂の解放にあったことは違いない。バッハは人間として完成した人物であったから、自身の魂の解放のために音楽を手段としたというよりは、教会音楽およびそこから派生した音楽を通して、一般人の魂の解放を願って音楽をつくったと思われる。
つぎに芸術をつくる側、受け取る側の双方にとり、つぎの3つの要素が重要な役割をなすと思える。すなわち光、水、風(空気の流れ)の表現、感性というもの。人間が諸事情により森から地上に降り立った時、そこで何を感じたか、そこが芸術の原点であらねばならぬ。そこから自然の営み、あるいはそれを包み込む空間やその広がりというものを感じたに違いない。そこが魂の解放の原点であらねばならぬ。しかし人間は、いまがそうであるように、複雑な社会を作り出し、そこからまた魂の抑圧を感じている。その意味で、魂の解放を求めている。光、水、風が溢れているのが海辺、ここに惹かれる理由が分かる。
さて芸術の中で3つの要素がいかなる役割を果たすか。

b)光
フランスの画風に印象派があるが、印象派の絵画の特徴として、小さく薄い場合であっても目に見える筆のストローク、戸外制作、空間と時間による光りの質の変化の正確な描写、描く対象の日常性、人間の知覚や体験に欠かせない要素としての動きの包摂、斬新な描画アングル、などがあげられる、とある。記述されるが如く、光が重要な役割を果たしている。点描で有名なスーラ(31歳没とある)、有名な「グランド・ジャット島の日曜日の午後」(シカゴ美術)は、グランド・ジャット島に集う50人ほどの人物(多くが貴婦人)を点描で描いているが、光が重要な役割、その場面に入りたい気持ちにさせる。モネの睡蓮、日溜まり睡蓮が描かれている。晩年白内障を患ったようであるが、病的な感じがしないでもない。フェルメールの婦人の絵画、作法からの光とざわめきが感じられる。
音楽では、イージーリスニングの泰斗ポール・モーリアは、地中海の光を感じる、ギラギラした遠方の海の輝き。
光の当たる所と当たらない所の陰影、そこが何かを語る。あの美しいミケランジェロのピエタ、マリアの愛おしい姿に抱き付きたくなる衝動にかられるが、懐あたりの陰影も何かを語る。

c)水
ベートーベンのテンペストは水の流れを表現しているようだ。水が細いチョロチョロしたものから、太い流れにたどり着き、最後には流れが停止し、音楽も終わる。

d)風
黒田清輝の「湖畔の婦人像?」には、湖畔からのそよ風、水、光が同時に感じられる。絵画でも風景画に引き寄せられるのは、そこから風の動きが感ぜられるからか。音楽で言えば、ポールモーリアの「そよ風メヌエット」などはその典型。

3つの要素、光-水-風の交錯が芸術を構成し、人に感動を与える。
2017.04.26 米国vs北朝鮮
北朝鮮の軍事的挑戦が危険水域に至り、米国との間で戦争が起きるのではとの話題でもちきり、94年の時もそうだった。4月25日がピークであったが、核実験はさすがに北朝鮮もできなかった。米空母が去ってから挙行だろう。

a)核対決の構図
/キューバ危機
1963年当時、米国は旧ソ連に対して核で圧倒的優位、だからフルシチョフは引き下がったと言われる。そのためフルシチョフは失脚し、続くブレジネフは軍拡を23年推し進めた。軍拡優先で経済が破綻し、チェルネンコを経てゴルバチョフで冷戦に崩壊に至る。
/近年の米露や米中
現状で核弾頭で米露はイーブンか、ロシアが優位。でもロシアは米国に遠慮している。核弾頭の数ではない証拠。通常兵器が意味をなしている。また米中では、核では米国優位、加えて通常兵器でも米国優位。だから中国は遠慮している。
この点、北朝鮮は核をもてば米国と対等と誤解している。

b)北朝鮮は全面戦争には全面戦争、核には核という対応という。ということは、北朝鮮からの先制攻撃はないことを意味する。corollaryとして、全面戦争に対して北朝鮮の核の対応はない。このケースで北朝鮮が核を使えば米国は10倍の核を放つだろう。北朝鮮が核を使った時には国土が焦土になる覚悟が必要。

b)戦争は最大限避けるべきだが、踏み切るなら米国にとり通常兵器での先制攻撃が有利。攻撃を待っての攻撃は不利になる。問題は韓国への北の攻撃。北の拠点を事前に予知して一瞬にして叩くのが必要だろう、それができるか否かが作戦のカギ。

米国にとり、北の核を認めるか阻止するかの2つの選択肢しかない。

昨日の森友学園の籠池氏の国会証人で色々なことが暴露された、暴露されたことが全て事実とは限らないが、政治のメカニズムというものが、古今東西変わらないことが分かった。

a)政治家=口利き
古くは田中角栄元首相のロッキード事件、口利きでワイロを貰ったからよくないので、口利きの代償として金を貰わなければ犯罪にならないようだ。貰った方は収賄、送った方は贈賄の罪が掛かる。田中一派の政治家、大方これで政治生命を絶った。のみならず大方の政治家、脳梗塞などで逝った。強いストレスが掛かるので脳溢血くらいにはなる。特捜部が捜査することになっている。
今回の安倍首相の夫人の口利きでは収賄はないようである。さらに口利きをも否定しているようだ。
では欧米はどうか。米国にも当然ある、ロビー活動は大いに有効。トランプ政権でトヨタに圧力を掛けているのは、米国自動車メーカーのロビー活動。公明正大な米国などと思わない方がよい。
隣の韓国はご存知の通り、口利きと収賄?でパククネ前大統領は罷免され、逮捕されるか否かに焦点が集まっている。

b)官僚=許認可
官僚は有力政治家の口利きで動くようである。地方政治を動かすには地方議員、中央政治を動かすには地方選出の国会議員がいる。そのために投票したとも言えるだろう。

c)政治の積極主義activismと消極主義
理想を言えば、政治家は自らの理念にしたがって政治をするのがよいに決まっている。政治家は自らの政治理念で動く、あるいは口利きの動機で動くというものと、ただ傍観するというのがある。前者はボロがでて危険、後者は安全という見解はある。将棋の世界でも攻めよりは守りが有利と言われる(名人大山康晴は守りの名人、舛田は攻めの棋士)、攻めで脇が甘くなるので突くのが勝利への道。AI棋士だってプログラムは守り的である。AI棋士同志で戦わせると、後手が有利と言われることからも分かる。後者の何もしないでいるのが減点主義の社会からは安全に映るが、石原氏の言によれば、不策の罪があるのだという、全くその通り。その辺りを国民はよく見極めないといけない、でなければよい社会は築けない。積極主義はリスクを背負うことになる覚悟が必要、リスクを恐れたら何もできない。
ところで隣の中国や北朝鮮は民主主義が未発達で国内的ブレーキのない政治の積極主義が支配しているが、国際世界もこれにブレーキが掛けられないでいる。そのような意味で、積極主義と消極主義はバランスが大切。バランスは民主主義と深く関係している。
豊洲移転問題で揉めている。昨日は、元東京都副知事の浜渦氏を呼び、証人喚問を挙行、今日は石原元知事の証人喚問が行われる。誰それがこう言った、別がああ言ったと事実が提示される。これを整理するのは至難の業。時に発言者は嘘をついたり、自己に有利なように微妙な発言をしたりする。それらを並べても有意な結果は導かれないだろう。

a)分散的意思決定システム
成熟化社会では民主主義が進展していて、特定の人が一人で物事を決めることはできないようになっている。あのトランプ大統領でさえ、選挙中の演説をそのまま実行困難。北朝鮮の金正恩や中国の習近平なら可能かも知れない。色々な会議が途中にあり、その議を経て政策は実行される。誰それが決定したと言うのは難しい。あえて言えば、会社であれば社長、自治体であれば知事が全責任を負う。しかしトップが決断する事案に近いものもあれば、下から上がってきてトップが承認する事案も多々あるだろう。公式的にはトップが責任、シャープや東芝でも然り。問題は、事案が時間的に複数のトップに跨ることもあること、大きな事案であればあるほど一朝一夕にいかないから複数のトップが関わる。
集団的意思決定でも決定したことは事実で、集団決定の新たな定義をすることが必要かも知れない。
最近、中央集権的コンピュータシステムに対して、分権的コンピュータシステムが盛行していて、ブロックチェインはその表れ。これも分散したデータを突き合わせて矛盾を解消するのが技術とされる。

b)人工知能
そこで提案、Prologを使って論理演算をして意思決定の実態を見せる。誰が嘘つきかを判断させる、噓つきは一人とは限らない。嘘は付かないが別の表現をする、また不利な事実を言わない。こうした事柄に、Prologは明確な答えをある程度出してくれるだろう。世にPrologの専門家は多数いるのでそれは可能。昔はLISPと言われ、論理演算する言語、いまはPrologが盛行している。人工知能との関連で再び脚光を浴びている。ちなみにIBMのワトソンがPrologで記述されていると言われる。こうした応用領域は、豊洲に限らず、蓮池問題にもある。社会問題に人工知能が活用されることを期待する。

再び豊洲移転問題に戻れば、東京ガスの担当者も出て証言する必要があるのではないか。でなければこの問題、ウヤムヤになる。

追記(2017年3月20日)証人喚問ライブ
今日は3連休の3日目、ライブをみた方が多かったのではないか。石原元都知事、数年前に脳梗塞にみまわれ、海馬がダメになり、漢字を忘れたという衝撃的なことを暴露。首には湿布薬を貼り、襟からはみ出している。84歳の老人を呼び出して残酷に思われた。当初からヤジらしき声が飛び、派手な服装の左翼老人が退席させられた。
a)印象は石原氏は証人喚問にでてよかったと思われた。議会には豊洲の状況を調査することも必要で、議会の責任も大いにあると思われた。また4名の内で後半の2名は迫力に欠けた。物足りない印象。問い詰めるというより逃げの印象だった。
b)時間が立つと色々なことが飛び出して、移転問題は複雑化してきている。こうした状況で豊洲に移転となれば今更何をという結果になりかねない。第三の候補は時間がないし、現状にとどまることもできない、さて小池都知事の決断は如何に。