随想:海のつぶやき2009

〜期待と不安の交錯した世相を語る〜

素粒子物理と核融合:米国の衰退

  理学系研究でも米国が衰退?

  今年、素粒子物理で小林・益川両氏がノーベル物理学賞、何年か前にニュートリノで小柴氏が取った。日本には筑波に加速装置があり、欧州もスイスにある。さらに大きなものを欧州も日本も作ろうとしている。実験と理論が両輪のようになっている。筑波に高エネルギー加速器研究機構があるが、今回の受賞で計画中の大強度陽子加速器施設(J―PARC)の運用を1年程度早める方針を固めたそうだ。並々ならぬ日本の決意。

  何年も前に核融合の国際プロジェクトが発足した。参加国は、欧州がフランス、英国?(ドイツ?)、ロシア、それ以外が日本、韓国、中国の6ヶ国だった。この時米国は抜けていた。実験施設をどこに建設するかで最終的にフランスと日本が争った。フランスに賛成した国がフランス、英国、ロシア、それに中国だった、日本に誘致が日本と韓国しかなく、フランスに誘致の決定がなされた。日本は原発のある六ヶ所村が候補地だった。投票結果からフランスに決まり、六ヶ所村には実験施設ではなくて研究施設で我慢となった。建設資金の半分を負担する必要から財政的に余裕のある国しかできない。米国はどうして降りたのか疑問に思ったものだ、やはり金がない。

  未来のエネルギー源である核融合に金をつぎ込むのは大国の責務。因みに日本には岐阜県土岐市に文部省の核融合研究所がある。化石燃料が枯渇するまでに太陽と同じ融合で新しいエネルギーを手にいれることが期待されている。

  これらをみて思うのは、米国は戦争にお金をつぎ込んでいるので、科学に金が回らないということか。今年ノーベル化学賞をもらった下村氏も40年前には米国は資金が潤沢であったというが近年は厳しいと言う。やはり....

  米国、金儲けや戦争には金を使うが、直ぐに役に立たないものには使わない。後でただ乗りすればよいと考えているのか。ここにも覇権の陰りが。

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